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私の日記です

2003年8月14日(木) 人間の真実を追求したい人のために

『ラ・ロシュフコー箴言集』より
・情熱はしばしば最高の利口者を愚か者に変え、またしばしば最低の馬鹿を利口者にする。
・太陽も死もじっと見つめることはできない。
・われわれを幸福にするために肉体の諸器官をかくも巧妙に組織した自然は、どうやらそれと同時に傲慢を与えて、われわれが自分の不完全さを知る辛さを味わわずにすむようにしたらしい。
・われわれの素質はすべて善とも悪とも不確かで当てにならず、ほとんど全部がきっかけ次第でどうにでもなる。
・どんな人でも自分の長所のひとつひとつについては、最も尊敬する紳士より自分のほうが劣るとは思わないものである。
・ちゃんとわかる人にとっては、わけのわからない人たちにわからせようとするよりも、彼らに負けておくほうが骨が折れない。
・友情においても恋においても、人は往々にして知っているいろいろなことによってよりも、知らないでいることのおかげで幸福になる。
・欠点の中には、上手に活かせば美徳そのものよりももっと光るものがある。
・われわれは、自分と同じ意見の人以外は、ほとんど誰のことも良識のある人とは思わない。
・人生には時として、少々狂気にならなければ切り抜けられない事態が起こる。
2002年9月11日12月20日12月21日2003年2月2日の日記もご参照ください。)

2003年8月13日(水) 大国主神社・天王寺動物園

自宅から徒歩で天王寺方面へ行きました。コースは次の通り。
 自宅→大野川緑陰道路→野里交差点→淀川大橋→野田阪神→浄正橋→出入橋→西梅田公園→ハービスOSAKA→梅田中央郵便局・アクティ大阪・大阪駅→Yodobashi−Umeda→新梅田シティ・梅田スカイビル・滝見小路食堂街・ウェスティンホテル大阪→阪急三番街→桜橋交差点→梅田新道(御堂筋)→大江橋→大阪市役所→淀屋橋→せんば心斎橋筋→船場センタービル→船場丼池ストリート→Sony Tower→宗右衛門町→戎橋→難波高島屋→大国主神社(浪速区敷津)→地下鉄大国町→労働福祉センター→JR新今宮→阪堺南霞町→地下鉄動物園前→フェスティバルゲート→ジャンジャン町→天王寺動物園→通天閣。 *復路は地下鉄を利用しました。

 9時30分 自宅発 天候は曇り
 9時52分 大野川緑陰道路を横切る。
10時00分 野里交差点(国道2号線)
10時 3分 淀川大橋北詰
 川辺には水鳥が三、四羽いました。最近はよく見かけます。環境が良くなったということでしょうか。橋の上から遠くを眺めながら歩いていると、疲れた目が癒されます。景色というものは、車や電車から見るのと、歩いて見るのとでは大きな違いがあります。視点を変えることは景色に限らず、人間の思考についても必要なことです。歩いていると、車や電車からでは見えないものが見えてきます。
10時12分 淀川大橋南詰
 淀川大橋は700mあります。渡り切るのに約10分かかりました。
10時23分 野田阪神
 歩道の巾が広く、綺麗にタイルが張られています。私が小学生のころの日本は、道路が整備されていない国として有名でしたが、最近は車道は勿論、歩道も良くなってきています。曇り空でしたが、このあたりから日が照ってきて、暑くなってきました。
10時45分 浄正橋(曽根崎通)
10時50分 出入橋・西梅田公園
 「西梅田公園」について・・・西梅田の区画整理事業によってつくられた公園。小さな公園ですが、人工の池、噴水が整備されています。ベンチもありますが、普通の公園では見かけないテーブルとイスもいくつか置いてありました。近くには、ハービスOSAKA があります。
 「ハービスOSAKA」について・・・JR大阪駅南西側にある梅田一の高層ビル。世界の高級ブランド店や、旅の情報収集ができるハービスPLAZAと、ザ・リッツ・カールトン大阪が入っています。
11時 5分 梅田中央郵便局・アクティ大阪・大阪駅
 「アクティ大阪」について・・・昭和58年に国鉄大阪駅(今のJR大阪駅)の大改築と同時に誕生しました。地上27階、地下4階。デパート(大丸梅田店)・ホテル(ホテルグランヴィア大阪)・レストラン街(世界各国の料理等)・総合クリニック・駐車場があります。
11時12分 Yodobashi−Umeda
 「Yodobashi-Umeda(ヨドバシ梅田)」について・・・JR大阪駅の裏(旧大阪鉄道局跡地)に建つ家電量販店「ヨドバシカメラ」の超大型商業施設のこと。地上13階、地下2階建て。大阪駅の裏側にあたりますが、開発がどんどん進んで、裏側とはいえなくなってきています。
11時25分 新梅田シティ・梅田スカイビル・滝見小路食堂街・ウェスティンホテル大阪
 「新梅田シティ」について・・・積水ハウスが進めた北梅田の再開発事業で、オフィス、ホテル、飲食店舗、空中庭園展望台等からなる複合都市。周りには人工の小川があり、ハトとスズメが仲良く群れていました。
 「滝見小路食堂街」について・・・昭和初期の大阪の町並み(交番・タバコ屋・郵便ポスト・床屋・クリーニング屋など)を忠実に再現していて、一見の価値があります。
11時45分 梅田スカイビル出発
11時55分 阪急三番街
12時 7分 桜橋交差点
12時15分 梅田新道(御堂筋)
 道路標識では難波まで4Kmとなっていました。
12時20分 大江橋・大阪市役所
12時25分 淀屋橋
 炎天下に関わらず、キャンパスを前にして絵を描く人が四、五人おられました。
12時40分 せんば心斎橋筋
12時45分 船場センタービル8号館
12時55分 船場丼池ストリート
「まいどおおきに」と書かれたのぼりが沢山なびいていました。
13時10分 Sony Tower
13時20分 宗右衛門町・戎橋
13時30分 難波高島屋
13時50分 大国主神社(浪速区敷津)

 日露戦役忠魂碑 海軍大将東郷平八郎書
  裏に明治四十年六月建之とある。

 木津勘助之像
 「木津勘助」について・・・江戸時代の人で、本名を中村勘助義久といいます。豊臣秀吉に仕え、木津川の開削により大阪の発展に寄与しました。大飢饉のおり、貧民の窮状に耐え切れず、先頭にたって「蔵破り」を行い、その業績が今なお語り継がれています。

 ことばの鏡 とかくあまり人生重くみず 捨て身になって何事も 一心になすべし 大阪府神社庁

14時00分 大国主神社出発
 地下鉄大国町を過ぎると、前方にJR環状線、左手には通天閣が見えました。
14時20分 労働福祉センター・JR新今宮・阪堺南霞町
14時25分 地下鉄動物園前・フェスティバルゲート
14時30分 ジャンジャン町・新世界「平野屋」
 「ジャンジャン町」について・・・映画・演劇・飲食店・マージャン・パチンコなど、大衆向きの歓楽街です。戦前に女性が三味線をジャンジャン鳴らしてサービスしていたところからこの名が生まれたといわれています。現在は南陽通り商店街といいます。
14時50分 天王寺動物園に入る。
 コアラには3亜種いますが、天王寺動物園にいるのは、一番大きなビィクトリアコアラ。オランウータンはマレー語で「森の人」という意味。カバの汗は赤い。ペンギンは南極だけでなく、フンボルトペンギンのように南アメリカの海岸などにすんでいるものもいます。
 鳥の舎には当然のことですが、網が張ってありました。コンドルのような大型の鳥にとっては、網の巾も狭く、高さも低すぎる。天空を自由に駆け巡るだけの空間がないのはかわいそうです。ある鳥の舎では、スズメが二十羽ほど中に入り込んで、餌場の餌をついばんでいました。舎は網に囲まれているとはいえ、スズメのような小さな鳥なら十分入り込める透き間があります。そのスズメらのなんと元気なことか。動きが俊敏で、生き生きとしています。それに比べて、ライオン、トラ、サイは間近に見ると想像していた以上に大きく、勇ましく見えましたが、概して元気がありません。半分眠っているようです。とらわれの身である動物園の鳥や獣が、その置かれている環境から、野性を失ってしまうのは無理もないことですが。みな悲しそうな目付き、顔付きをしている。と私には見えました。
16時30分 天王寺動物園を出る。
16時40分 通天閣
 「通天閣」について・・・初代の通天閣は明治45年7月に完成、そのエレベーターは日本最初のものでした。通天閣の下には、将棋で有名な坂田三吉の偉業をたたえて、碑が建てられています。
17時00分 フェスティバルゲートを出る。
 復路は地下鉄動物園前から乗車。
18時20分 自宅着
  *四天王寺に寄りたかったのですが、今日は時間がなかったので、別の機会にすることにしました。

2003年8月 6日(水) 蝉の声

 クーラーがジジジー、ジジジーと、まるで蝉の鳴き声のような音を立て始めました。電源を切るとおさまり、入れると音がします。このクーラーは買ってからもう7年を超しています。ついに故障かと思いつつも、あまりにもその音が、蝉の鳴き声に似ていましたので、気になり窓を空け外を見てみました。室外機からは水が帯状に流れ落ちていて、その水の溜まり場で一匹の蝉が、裏返ったまま羽根をばたつかせ、くるくると回っていました。回るたびにジジジー、ジジジーと音を出しています。音の正体は蝉だったのです。納得し窓を閉め、あらためて電源を入れると、また同じようにジジジー、ジジジーと音がします。電源を入れると音がし、切ると消えます。不思議なことがあるものです。これは偶然の出来事だったのか。それとも蝉は室外機から流れ出た水の中にいたので、電源を入れると、何らかの電気的作用が蝉にまで伝わったのか。私は電気のことには詳しくないのでよく分かりません。

2003年8月 5日(火) 伊藤左千夫『野菊の墓』

 私の好きな小説に、伊藤左千夫の『野菊の墓』があります。明治三十九年に発表されました。封建的な家族制度下にあって、引き裂かれていく政夫と民子の悲恋の物語です。『野菊の如き君なりき』という題名で映画化もされましたので、ご存知の方もあるでしょう。私は映画を観たことはないのですが、十数年前に買った文庫本があって、今日はそれを読みました。読むのは四度目ではないかと思います。過去において、映画やテレビを観て感動し涙を流すことはありましたが、小説を読んで涙を流したのは、この小説が初めてです。今日も泣かされました。長編小説というほど長くはありません。勤め人の方でも一晩で読める分量ですから、おすすめします。純粋で、清らかな気持ちにさせてくれます。悲しいけれど、美しい小説です。

2003年8月 4日(月) 市民健康診査

「見つめなおそう健康! 市民健康診査のお知らせ」が回覧されてきました。勤め人ではなくなったので、自分の健康管理はすべて自分でしなければなりません。保健福祉センターが実施するもので、その文書の内容を参考のため抜粋し、記録しておきます。

見つめなおそう健康! 市民健康診査のお知らせ

 高血圧、脳卒中、心臓病などの生活習慣病は、予防と早期発見が大切です。自覚症状がなくても年に一度は検診を受け、自分の健康状態を知っておきましょう。
   受付時間 午後1時30分〜3時30分(雨天でも実施します)
   とき・ところ 8月□□日(□) □□小学校
内容
★基本健康診査 料金:無料
 身体計測、血圧測定、尿検査、さらに40歳以上の方には、血液検査(コレステロール・肝機能・血糖・腎機能・通風・動脈硬化・栄養状態等)をおこないます。
☆選択検査(40歳以上) 料金:600円
 当日、医師の判断により、さらに検査が必要な方には、心電図・眼底検査・貧血・糖尿病の検査をおこないます。
☆B型・C型肝炎ウィルス検査(40歳以上) 料金:1,000円
★生活習慣病と歯科の健康相談
★結核健康診断 料金:無料
  胸部X線間接撮影

○ご家族、ご近所お誘いになり、お気軽におこしください。
□□□区保健福祉センター



(参考1)「生活習慣病」について・・・脳卒中・癌・高血圧・心臓病など、中年から老年に特に多く現れる慢性の疾患を総称して「成人病」といわれてきましたが、平成8年に「生活習慣病」へと呼称が変更されました。大人の慢性病は、若い頃からのよくない習慣に起因している場合が多く、この名称に変更することで「習慣の改善によって病気の予防や治療を行う」という考え方が広がっていくことが期待されています。

(参考2)地域保健法と「保健所」「保健センター」について
 地域住民の健康の保持及び増進に寄与することを目的として制定された地域保健法は地域保健対策の推進に関する基本方針で、保健所や保健センターの設置その他の地域保健対策の推進に関して基本となる事項を定めています。
「保健所」
(1)都道府県、政令で定める市又は特別区が設置する。
(2)広域的・専門的なサービスを実施する。
(3)医師,獣医師,薬剤師,保健婦,放射線技師,栄養士等から専門職員が配置されている。
(4)主な業務は、精神保健、難病対策、感染症対策、食品衛生監視、環境衛生監視、医療監視、薬事監視等である。
「保健センター」
(1)市町村が設置する。
(2)住民に身近な保健サービスを実施する。
(3)保健師,看護師,栄養士等の専門職員が配置されている。
(4)主な業務は、乳幼児検診、予防接種、成人病検診、訪問指導、健康相談等である。

2003年8月 3日(日) 『大阪学講座 にぎわいの大阪史』

『大阪学講座 にぎわいの大阪史』は、その奥付を見ると、「編集・発行 大阪市/財団法人大阪都市協会、編集協力 株式会社朝日カルチャーセンター、発行 平成9年10月」と記載されています。さまざまな分野における大阪のにぎわいぶりを各界の第一人者の方々に語っていただいたのを、冊子としてまとめたものです。非売品で、区役所かどこかで手に入れたもので、下記はその目次です。
    目次
  高津の宮の昔より
   民のかまどに立つ煙
   浄土へのあこがれ四天王寺
   蓮如上人と寺内町
   太閤さんの城下町
   出船千艘・入り船千艘
   祭りと大阪人
  咲くやこの花の春
   ミナミとキタと
   企業と催し物文化
   スポーツのタニマチ
   植木市から花博へ
   通天閣と太陽の搭
   海へ伸びるにぎわい

*この冊子に出てくる大阪関連事項を気ままに抜書きしてみました。
  仁徳天皇、難波高津宮、聖徳太子、四天王寺、蓮如上人、織田信長、豊臣秀吉、石山本願寺、大坂城、大坂夏の陣、天神祭、曽根崎新地、道頓堀、宝塚歌劇、通天閣、新世界、天王寺公園・・・
*興味が尽きません。気候が涼しくなったら、大阪の歴史を探訪したいと思っています。

2003年8月 2日(土) 近松門左衛門『曾根崎心中』

 今手許に『現代語訳対照 近松世話物集』があります。『曾根崎心中』『冥途の飛脚』『心中天の網島』『女殺油地獄』以上四篇を集めた近松の傑作世話物集です。なかでも「曾根崎心中おはつ徳兵衛道行」の部分は特に有名なところなので、その一部を抜粋しておきます。
 此の世のなごり。夜もなごり。死に行く身をたとふればあだしが原の道の霜。一足づゝに消えて行く。夢の夢こそあはれなれ。あれ数ふれば暁の。七つの時が六つ鳴りて残る一つが今生の。鐘のひゞきの聞きをさめ。寂滅為楽とひゞくなり。
 七五調を駆使し、切々と歌い上げた名文です。

2003年8月 1日(金) 新作童話『もっこはもういらない』

 新作童話『もっこはもういらない』をUPしました。

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