▼戻 る▼

2006年 6月29日(木) 山のマナー

 山で人に出会ったら、「こんにちは」とあいさつを交わすのがマナーです。「あいさつは積極的に自分からしましょう」というような小学生向けの標語も街で見かけます。

 私は「あいさつ」を交わすことを煩わしく思っていますが、相手が「こんにちは」と声をかけてくる限り、「こんにちは」の言葉を返すことにしています。そんなこと、あたりまえのことじゃないかとしかられそうですが、山ではまれに、こちらが「こんにちは」と声をかけても、返事が返ってこない人に出会うことがあります。そんな時は、一瞬不快な気分にさせられますが、決して腹を立てないように努めています。その理由は次を読めば理解していただけることと思います。

 人はどうして山に行くのでしょう。自動車の排気ガスから逃れて、新鮮な空気を吸いたいからという人もいるでしょう。山頂から美しい景色を眺めたいからという人もいるでしょう。私は、人間社会の喧噪から逃れ、静けさを求めて山に行きます。

 ラジオを鳴らしながら歩いている人に出会うことがあります。熊よけのためというのならば、命に関わることなので許されますが、ラジオ番組やラジオから流れる音楽そのものを聴きたいということであれば、イヤホーンで聴いてほしいと思っています。

 私は熊よけのためにと、お守りをかねた鈴を買いましたが、山歩きをする人のホームページを見ているうち、このような鈴の音でさえやかましいと感じている人がいることを知って、持ち歩くのを躊躇しています。

 静かな自然の中を、誰にも出会わず、ただ一人で歩いていると、煩わしい人間社会の存在を忘れて、別の世界に浸ることができます。そんな清々しい気分で歩いている時に人に出会うと、一瞬にして現実の世界に戻されてしまうのは残念なことです。

「山では、人に出会っても、あいさつの言葉を交わさなくてもよい。互いに静かに通り過ぎること」。突飛なことを言うようですが、こんなことが山のマナーとして定着すれば私としてはとてもうれしいことです。

 再び突飛なことを言うようですが、マナーとは世の中を「要領よく(悪い意味で)」渡っていくための一つの技術にすぎないと思っています。礼儀正しくあいさつができる子が良い子で、あいさつができない子は悪い子だとは決して思っていません。私は、あいさつがきっちりできる子よりも、あいさつのできないぎこちない子の方を好みます。

 一日中歩いていても、誰一人出会わない日があります。そんな時はとても清々しい気分になります。私は静けさを求めて山に行くのです。静けさを求めて山に行く人がいることを忘れないでほしいのです。

2006年 6月25日(日) @ピースおおさか(大阪国際平和センター)へ A松田聖子CONCERTへ

天候:曇のち雨

@ピースおおさか(財団法人 大阪国際平和センター)

展示室A 大阪空襲と人々の生活
          オリエンテーション(映像約9分)
          大阪空襲とは
          大阪大空襲の記録(映像約9分)
          大阪空襲死没者名簿
          空襲体験者の証言
          戎橋筋界隈の焼跡(床下埋め込み 1/100模型)
          空襲体験者の絵
          1トン爆弾・焼夷弾(模型 原寸)
          日本全国の空襲状況
          大阪府全域の軍事施設(床面)
          戦時下の大阪の社会状況
          大阪に残る戦争の傷跡(映像約6分)
          戦時下の民家(模型)

展示室B 15年戦争(満州事変から第二次世界大戦終結まで)

展示室C 平和の希求
          地球環境の未来(映像約5分)
          核戦争の脅威・核軍縮への取り組み(映像各約5分)
          戦後の地域紛争・局地戦の推移(映像約3分)
          地球と平和(イメージ映像約6分)
          運命の日の時計
          大阪の各自治体の平和への取り組み


A松田聖子CONCERT (SEIKO MATSUDA CONCERT TOUR 2006)
      大阪城ホール  開場14:00   開演15:00  ¥8,000

●@Aともに「写真撮影禁止」のため、本日の写真はない。

 

2006年 6月21日(水) 区図書館へ

借りた本
『母と子でみるひめゆりの乙女たち』朝日新聞企画部編、草土文化
『アウシュヴィッツ博物館案内』中谷剛、凱風社
『仏教が好き!』河合隼雄・中沢新一、朝日新聞社
『北朝鮮を知りすぎた医者』ノルベルト・フォラツェン、草思社
『北朝鮮を知りすぎた医者 脱北難民支援記』ノルベルト・フォラツェン、草思社
『家族に贈る強迫神経症の援助法』和久廣文、日本教文社


▼戻 る▼