一度登った山に、二度・三度と登るのには飽きがくるだろうが、山は春・夏・秋・冬と、季節ごとに違った姿を見せてくれる。だから、違った季節にも訪ねてみることだ。そうでなくても、一度登ったことがある山でも、記憶が薄れているため、初めての山のように、新鮮な気持ちで登ることがある。記憶力の衰えを嘆くよりも、これも「老人力」の賜物と、ありがたく思っている。

　登りの道だけあって、下りの道がない山はない。登りの道があれば、必ず下りの道がある。苦しいからといって、悲しんではいけない。苦の次には必ず楽がやってくる。いや、いつでも苦と楽は同居している。下りの道を逆にたどれば、登りの道になるように。

　美しい「自然」。一体どこの誰が創ったのか。どこかに創造主がいるはずだ。日頃、人間社会の中で暮らしていると、「神」の存在を感じることはないのだが、一人、静かな山中にたたずんでいると、「自然」を創造した「神」というものの存在を感じて、謙虚な気持ちになる。

　体力が衰えても、その時々の体力に応じて、安全な山歩きを楽しみたい。将来のために、高齢になっても安全に歩ける山を、下調べしながら歩いているのが昨今である。

　企業や各種の団体などで「愛称」を募集していることがある。私もたまに応募するのだが、いつも疑問に思っていることがある。「愛称」とは意図的に作り出すものなんだろうかと。長い時間の経過を経て、みんなから愛され、慕われ、自然とそう呼ばれるようになったもの、そう呼ばれるだけの歴史的、時間的流れ、背景があって、自然と生まれたもの、それが「愛称」と言われるものではないのかと。

　性格を変えようなんて思わないこと。病気になる。自分が自分でなくなる。自分がこの世に存在している意義がなくなる。欠点も長所。長所をのばすように努めればいい。

　一度登ったことがある山に再び出かけることがある。山を登るルートは複数あるのが普通であるから、できるだけ別のルートで登る。同じ山でも、コースを逆にとると、登りの道が下りに、下りの道が登りになる。別の山に登ったことになるとも言えなくもない。風景も逆に見ることになるので新鮮だ。たとえ同じルートをとっても、途中で新しい道が見つかったら、そこを歩いてみる。脇道でも、その道のほうが自分の好みにあっていたりする。時間的余裕があれば、新しい道を歩いてみることだ。新しい発見がある。

　迷惑をかけたり、かけられたり。それが人間関係というものだ。「決して他人に迷惑になるようなことはしない」とか、「決して他人から助けてもらおうなんて思ってはいない」などと突っ張っていると、病気になる。

　今の私にとって、山歩きは最高の喜びである。自分の趣味に合っている。気兼ねなくできる。自分のペースでやればいい。だから楽しい。楽しいから長く続けられる。健康のためにと始めたことだが、今はたんに「好きだから」という理由だけで続けている。かえって健康上、悪い結果を引き起こすことになっても、後悔はしない。

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０１月　　１２日　　　　８０時間　　　３２８，４００歩
０２月　　１９日　　　１０８時間　　　４３４，０００歩
０３月　　１８日　　　１２５時間　　　４６９，８５０歩
０４月　　１６日　　　１１７時間　　　５０４，５００歩
０５月　　１８日　　　１２８時間　　　５３６，５００歩
０６月　　１２日　　　　７５時間　　　２９６，９００歩
０７月　　１０日　　　　６９時間　　　３０９，４００歩
０８月　　１３日　　　１０９時間　　　４４８，５００歩
０９月　　１２日　　　　９８時間　　　４０３，２００歩
１０月　　２０日　　　１３４時間　　　４９０，３００歩
１１月　　１３日　　　　８２時間　　　３４９，０００歩
１２月　　１３日　　　　８６時間　　　３３６，２００歩
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合計　　１７６日　　１２１１時間　 ４,９０６, ７５０歩

（注１）おおよそ１年の半分は出かけたことになる。
（注２）出かけた日は、おおよそ１日平均７時間、２８，０００歩、歩いたことになる（４，０００歩／時間）。