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2012年 6月20日(水) 自分のことを「ぼく」というのは正しいか。

 「常識やマナーなんて糞くらえ!」 と過激なことを主張し、「常識ある」方々から「理解不能」だとか、「ちょっと頭がおかしいんじゃない?」とか、思われていることであろうが、バーチャルな世界での「とおきみちのり」という人間が言っていることなので、気楽に、包容力を持って受け止めていただきたい。
 今日は話し言葉に関するマナーについて。現大阪市長の橋下さんが、自分のことを指すのに「ぼく」という言葉を使われている。「ぼくはそう思いますね」とか。私は、この「ぼく」という言い方に日頃から違和感を持っていた。「わたし」または「わたくし」と言うべきであると。と言うのも、「ぼく」というのは、小・中学校の児童や、高校の生徒など、まだ成年に達していない子供が使う言葉であり、一人前の成人は「わたし」またはあらたまった席では「わたくし」を使うべきであると、ずっとそう思ってきたからである。「ぼく」に対応して「きみ」がある。「わたし」または「わたくし」に対応して「あなた」または「あなた様」がある。だから、「ぼく」は「きみ」と言える相手に使う。つまり、同輩や後輩、目下の者に対して使う。目上の人に対しては「わたし」または「わたくし」を使う。この対応関係は分かりやすいので、今まで疑問も持たずにそう思って生きてきた。人間には誰でも、「思い込み」というものがある。それが正しいと思い込んでいたのである。一旦思い込んでしまうと、それを疑うということをしなくなる。世間で言われている「常識」「マナー」だって同じこと。 そうすることが「正しい」と思い込んでいませんか。だから、心を柔軟にして、すべてを受け入れるやさしい心を持たなければいけない。これは常識?