戻 る

2003年7月 9日(水) お初天神

 近松門左衛門の『曽根崎心中』で有名になった「お初天神」に行ってきました。創建以来1300年の歴史を持つ古社で、大阪キタの歓楽街のど真ん中にあります。「お初天神」というのは通称名で、「露天神社(つゆのてんじんじゃ)」というのが正式名称です。
 元禄16年(1703)醤油屋の手代「徳兵衛」と曽根崎新地の天満屋の遊女「お初」がこの露天神社の森で情死する事件がありました。これを近松門左衛門が『曽根崎心中』として脚色し、道頓堀の竹本座で上演したところ、大当たりしました。露天神社は以来「お初」にちなみ「お初天神」と呼ばれるようになったのです。
 *近松門左衛門の著作については、原文に現代語訳が付された文庫本を1冊持っています。これを機会に読み直してみたいと思っています。

ことばの鏡
  人生は歩き続ける旅人のようなものである。両足は一歩も休む暇がない。 大阪府神社庁